◆ 受 賞 者 : 朴善玉(大眞大學校 副敎授)
◆ 論文題目: 「平成の新語・流行語における混種語の造語の様相」
(第68輯, 2021年 6月, pp.37-54)
◆ 選定理由:
本論文は、平成30年間に登場した新語・流行語の中から混種語525語を対象に、その意味分野および造語法の特徴を分析したものである。その結果、意味分野においては、混種語は「物の名前を表す語」に最も多く見られること、また造語法においては「複合」と「縮約」の形式が多いことが明らかにされた。さらに、これらの混種語形式の新語・流行語が一般語としてどの程度定着しているかを把握し、新しい語が誕生してから消滅するまでの過程を追跡・確認している。このような新語・流行語の研究は、平成期の日本社会を垣間見ることができる貴重な言語資料であると同時に、日本語学習者の興味を引く可能性があるという点においても意義があるといえる。
--------------------------------------------------------------------------- --------------------------------------
◆ 受 賞 者 : 柳原恵津子(国立国語研究所研究員)
◆ 論文題目: 「平安期記録体における漢字仮名交じり表記」
(第70輯, 2021年 12月, pp.89-108)
◆ 選定理由:
本論文は、平安時代の記録文体の中から『御堂関白記』『水左記』『後二条師通記』『愚昧記』などの実資料に基づき表記用例を収集・考察し、当時の漢字仮名交じり表記の実態を実証的に明らかにした点で、選考委員から高い評価を得た。特に、論旨の流れが全体として論理的かつ整然としており、著者が主張しようとする内容を謙虚でありながらも客観的かつ妥当性をもって展開している点が肯定的に評価された。
| * この学術賞は、当学会と学術賞協定を締結した城西国際大学と共同で設けたものであり、副賞として授与された賞金の財源は、城西国際大学の後援金により助成されたものです。 |

